2010年1月6日水曜日

メニエール病の手術

メニエール病は、お薬を飲んでいるのに、いまだに発作が起こったり、難聴の進行も進むようならば、手術が必要な場合もあります。多くの患者の中でも、実際に手術をするのはわずかに10パーセント程度で、残りの患者さんは手術をしなくてもすむ場合が多いです。それなので、めったに手術をすることはありません。ここでいう手術とはめまいの症状を改善するための手術で、難聴や耳鳴りはあまり改善されることが少ないです。手術の方法には2種類あって、ひとつは内リンパ嚢開放術です。内リン腫のある嚢に穴を開けて、その中にたまってしまっている水をとりだす方法です。もうひとつは、前庭神経術です。耳の神経を傷つけずに、前庭神経(平衡感覚をつかさどっています。)を切り取る方法です。この手術によって、めまいの症状を改善することができます。名前は聞きなれない難しそうな手術ですが、症状の改善には有効です。